エイプリルフールの由来

もうすぐ4月1日ですね。この日は新年度の始まりの日として入社式をおこなう会社も多いです。もう一つ、この日はエイプリルフールと呼ばれ、嘘をついても許される日とされています。

この風習が欧米から日本に伝わったのは大正時代とされ、日本ではエイプリルフールを直訳して「四月馬鹿」と呼んだりもします。エイプリルフールは、身近な人に軽いウソをついて相手の様子や雰囲気を楽しめ、それが許される日として多くの国で親しまれています。エイプリルフールがいつ、どこで始まったのか? 正確な起源や発祥の地はわかっていませんが、いくつか説があります。

16世紀のフランスで、国王シャルル9世が、当時は3月25日だった新年の日を1月1日に変更したことに国民が反発し、「嘘の新年」として4月1日に騒動を起こしました。その日を忘れないために、エイプリルフールが始まったという説があります。

また、17世紀のイギリスの王政復古を祝う日「オークアップルデー」が起源だという説もあります。この日は国王への忠誠の証としてオークの実や小枝を午前中に国民が身につけます。これをつけ忘れると周囲から馬鹿にされることがあったので、これがエイプリルフールの由来になったということです。

現在のイギリスには、エイプリルフールに嘘をついて良いのは午前中だけという習慣があり、これは午前中にオークの実や小枝をつける「オークアップルデー」から影響を受けているのかもしれません。

ヨーロッパ以外では、古代ペルシャが起源だという説もあります。古代のペルシャでは4月1日前後にいたずらをする「シズダベダール」という祭りがあり、これが時代とともに変化してエイプリルフールになったと言われています。

ところで、いくらエイプリルフールには嘘が許されるといっても、嘘の内容や程度によってはトラブルにつながる可能性もあります。したがってどんな嘘をついても良いはずはなく、次のようなルールやマナーがあります。

  • 相手を傷つけたり不快にさせたりする嘘は避け、相手を楽しませるジョーク的な嘘にとどめておきましょう。
  • デマやフェイクニュースにつながるので、SNSで嘘を発信する際には細心の注意を払いましょう。重大な影響につながる可能性もあるので、できればSNS等での発信は避けたほうが良いです。
  • エイプリルフールの嘘だというネタばらしは早めにしましょう。直後か遅くとも4月1日の夕方までにネタばらしをすると良いです。嘘かどうかわからない状況が続くと、相手を不安にさせるのでやめましょう。

エイプリルフールの風習が多くの国で親しまれているとはいえ、世界には嘘をつくことを好まない国や宗教上の理由から禁止している国もあります。

中国では「エイプリルフールの風習は国の価値観に合わない」としてエイプリルフールでの嘘は慎むべきだとされています。またイスラム教徒が多い国では、イスラム教の聖典であるコーランに「他人に嘘をついてはいけない」という一文があり、エイプリルフールで嘘をつくことを禁止しています。

4月1日のエイプリルフールは、ルールやマナーを守って楽しみましょう!