誰でもできる西暦と元号の変換法

新年あけましておめでとうございます。年が明けて、2025年(令和7年)が始まりました。

ところで皆さんは、年を表記するときに元号を使いますか? それとも西暦を使いますか? たぶん西暦を使うことが多いと思います。グローバルな現代社会においては世界共通の年号である西暦を使った方が何かと便利ですね。

でも西暦での年号表記に慣れてしまうと、『生まれた年は昭和(平成)何年だったっけ?』とか『高校を卒業した年は昭和(平成)何年だっけ?』といったように、過去の出来事について元号への変換に困ることが多いと思います。

日本では公文書や運転免許証などは原則元号表記なので、元号と西暦の両方を使い分けることが求められる場合があります。そうした場面でわずらわしいのが西暦と元号との変換です。今年は西暦何年かを知っていても、令和何年かと聞かれてすぐに答えられない人も多いのではないでしょうか。

そんなとき覚えておくと便利な数字があります。「67」「11」「25」「88」「18」です。元号が在位中の天皇一代につき1つと定められたのは明治からで、明治以降の西暦と元号を変換する際にはこれらが重要な数字となります。

明治は1868年に始まりました。この年が明治元年つまり明治1年になります。1869年は明治2年、1870年は明治3年となり、西暦と元号の差は常に「67」となります。したがって明治の場合、元号の数字に67をたせば西暦が求められるし、西暦から67を引けば元号が求められます。

つまり、その元号が始まった年の西暦の下2桁の数字から「1」を引いた数が、西暦と元号の差となります。

大正は1912年、昭和は1926年、平成は1989年、令和は2019年の西暦が元年にあたるので、西暦と元号の差はそれぞれ「11」「25」「88」「18」となります。

元号の数字にこれらの数字をたせば西暦が出せます。逆に西暦の下2桁の数字からこれらの数字を引けば元号が求められます。

たとえば、昭和末期の1986年に生まれた人の場合、「86―25=61」となるので昭和61年生まれとなります。また、今年は「25-18=7」で令和7年となり、逆に「7+18=25」となるので西暦2025年となります。

このように西暦と元号との差、明治は67、大正は11、昭和は25、平成は88、令和は18 という数字を覚えておけばパパッと簡単に変換できます。

その元号が始まった年(元年)の西暦を覚えておく必要はありますが、日常生活では昭和、平成、令和の3つを覚えておけばほとんど困ることはないと思います。