アメリカンスクールに通うヒロシの先輩、マイケルはよく「ガナ」という言葉を使います。たとえば、次のような感じです。
ヒロシ:What are you planning to do on the weekend ? (週末は何するつもり?)
マイケル:I’m gonna go camping with some friends. (友達とキャンプに行くつもりだよ)
ヒロシは最初、この部分がうまく聞き取れませんでした。というより、この言葉が何であるのかわかりませんでした。学校でも gonna という単語は習っていないという人も多いかもしれません。
実は、gonna とは going to の発音つづりなのです。発音をあまり重視してこなかった頃に英語教育を受けた方は、be going to はつづりのまま「ビーゴーイングトゥー」と発音していたと思います。
けれどネイティブはそのようにはっきりとは発音しません。英語は日本語に比べて舌や唇を大きく動かして発音しますが、ネイティブにとっても会話でひとつ一つの単語を完全に発音しながら話すのは大変です。ネイティブが発音しやすいように話している部分が、日本人にとってはかえって聞き取りにくい発音になってしまっているのですね。
同様に、英会話で日本人には「ワナ」と聞こえる言葉 wanna も、want to の発音つづりです。たとえば次のような感じですね。
Do you wanna come with us ? (僕らと一緒に来る?)
ちなみに英会話での wanna を使った疑問文は、冒頭の Do you を省き、いきなり Wanna~? の形にすることが多いということも頭に入れておきましょう。次のような言い方になります。
Wanna come to my house ? (うちに来る?)
Wanna have lunch ? (お昼ごはん食べる?)
Wanna get something to drink ? (何か飲み物いる?)
アメリカ映画を見ていると、登場人物が会話の中で「ガナ」「ワナ」と言っているのを聞くことがありますが、こういうことだったのですね。