千円札で長さを測る

私たちが毎日目にする紙にお札があります。現在、発行され流通しているお札は一万円札、五千円札、ほとんど目にする機会はないですが二千円札、そして千円札の4種類ですね。

金額が大きくなるとサイズも大きくなるような印象がありますが、実はタテの長さはすべて同じ76mmになります。ヨコの長さは一万円札が160mm、5千円札が155mm、2千円札が154mm、千円札が150mmと、微妙な違いで区別しています。

この中で最も歴史が古いのは千円札で、1945年に初めて発行されました。その当時は千円札が最高額の紙幣で、しかも超高額紙幣だったためにサイズも大きくて、何とタテ100mm、ヨコ172mmで、現在の1万円札よりもかなり大きかったようです。

でもこの千円札は1年もたたないうちに姿を消し、その後しばらくは百円札が最高額紙幣となりました。再び千円札が登場したのは1950年で、そのときのサイズはタテ76mm、ヨコ164mmと、現在の1万円札とほぼ同じ大きさになりました。そして千円札が現在のサイズになったのは1984年のことです。

千円札はヨコの長さがちょうど15cmなので、定規がないときに何かの長さを測るのに便利そうですね。でも行儀が悪いからくれぐれも人前ではやらない方がいいですね。