用紙のサイズは「白銀比」で決まる!?

皆さんが毎日勉強のために使っているテキストやノート、問題集。これらの大きさはたいていA4版かB5版ですね。ここでいうA版、B版というのは用紙のサイズを表す単位です。このうちA版はドイツの基準を採用しています。

古くから、長方形は1:√2が美しい比の形として好まれてきました。これを「白銀比」といい、どんどん半分に折っていくと、どこまでも同じ形、相似形の長方形になります。

ドイツの物理学者オズワルドはこれに着目して、白銀比に基づいた面積1㎡の長方形をA0とし、半分になるごとにA1、A2‥とする用紙サイズの基準を提案しました。これが普及して現在では用紙のサイズを表す国際規格となっています。

一方のB版は、なんと日本独自のサイズなのです。これは江戸時代に障子紙として使われていた美濃紙の半紙サイズが、やはり白銀比に基づいていたことで、のちにそれをドイツの基準のようにB4版とし、それを元にB0版が定められたそうです。

A4版のサイズは210×297mmなので、定規がないときには長い方の辺を当てればほぼ正確に30cmを測ることができます。

ちなみにB5版のサイズは182×257mmで、A4版とB5版を重ね合わせると、長いほうの辺の差はぴったり4cmとなります。これで何が測れるのかは微妙なところですけどね。