日本では4月1日が新年度の始まりです。4月に入学式が行なわれ、新学期がスタートします。ところが4月1日に生まれた人は、1~3月に生まれた「早生まれ」と同じに扱われ、前年度の学年に入ります。これは一体なぜなのでしょうか?
たとえば、2015年4月1日生まれのA君は、2021年3月31日の時点ではまだ5歳なので、小学校に入学するのは翌年になるように思います。しかし実際には2021年4月から小学校に入学しなければならないのです。
これはどうしてかと言うと、民法で「満年齢は起算日(出生日)に応答する日の前日に達する」と規定されているから。つまりA君は法律上では2021年3月31日の時点で満6歳となっているのです。
そして学校教育法では「満6歳に達した日の翌日以降、小学校に入学する」と規定されています。だから法律上満6歳になった4月1日生まれのA君は4月から小学生になるというわけです。
一方、2015年4月2日生まれの人は、法律上は4月1日時点で満6歳となるので入学は1年先になります。つまり生まれた日が「4月1日」か「4月2日」か、たった1日違うだけで先輩・後輩になることもあるのです。
4月1日生まれの人は本来ならば自分より1学年上の人たちと同じ学年で勉強しないといけないので、いろいろな面で大変だと思います。発達段階にある成長期には苦労することも多いかもしれません。
そういえば、私の学生時代の友人で、本当の誕生日は4月1日なのですが、戸籍上は4月2日に出生したことになっていると言っていた人がいました。両親が病院に掛け合って生まれた日を1日ずらしてもらったそうです。